語り・朗読の威力

明治大学斉藤孝教授の文章です。

「速音読によって得られる落ち着いた心身の状態は、肚ができている状態とも表現できます。
日本では昔から、人間性の優れた人を、「肚ので来た人」、器の小さな人を肚のない人」「「肚の小さい人肚」などと表現してきました。
むずかる子供に親が「肚、肚」といい聞かせていたのは、肚を意識しなさい。そうすれば、あなたのいまのイライラした気持ちが治まりますよという意味で、日本では教育や子育てにおいても、肚が重視されてきたのです。」

「しかし、日本人にはあまりにも当たり前のことであったため,その文化として価値が意識されることはありませんでした。そのため肚の文化は戦後、西洋文化に押し流されて、一気に衰退してしまったのです。残念ながら、戦後生まれの人は、臍下丹田と言われてもよく分からない人が大半です。
私が速音読をご紹介するのは、先ほども触れたように、戦後の日本人では、先人によって培われてきた肚の文化が十分継承されてこなかったために、現代人は心の部分ばかりが肥大化して不安定になり、辛い思いをなさっている方がたくさんいます。

戦前の日本人は、平和な時代を生きる現代人にはとても耐えられないような試練の中を生きてきましたが、その支えになっていたのが身体文化と精神文化でした。江戸時代の寺子屋は、それを伝授する場であったといえます。
私が致知出版社から復刊した『童子教』や『実語教』は、寺子屋で盛んに素読されていた道徳の教科書ですが、そこに書かれている尊い精神を、丹田を意識して体の中心軸を保ちながら読むことで、身体と精神を同時に鍛えていたのです。さらに寺子屋では、先生について素読することによって、先生の心身の強さが口移しに子供たちに移っていく効果もありました。

明治維新の大業は、言うまでもなく江戸時代の教育で育てられた人材によって成し遂げられたものです。福沢諭吉も、非常に開明的なことを説いていますが、武士の家に生まれ、漢文を読んで育った人です。優れた精神文化、身体文化によって育まれた人たちは精神のブレも少なく、逆境を乗り越えて偉業を成し遂げる心の強さ発揮するのです。
私は速音読によって、この精神文化、身体文化を同時に復活させたいと考えているのです。(致知4月号より一部抜粋)」

筆者はお腹から大きな声を出して朗読することを中心にして朗読教室・市民講座をやっています。
速く読むことには異論もありますが、音読が肚を鍛え脳を活性化するのは大変威力を発揮します。

先日も紹介しましたがまた書いておきます。
2014-11-14 「語りや朗読は最高のボケ防止法である」
http://nmk.blog4.fc2.com/blog-entry-3608.html

脳トレで有名な東北大学の川島隆太教授は「音読が脳の機能を高め、認知症の予防と改善に「劇薬」ともいえるほど効果がある」ことを明らかにされている由。これを読んでなんてスゴイ表現をされる方なんだろうと思いました。



いろんな治療法やら運動法があります。         
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 合っていれば少し宛日々改善されていきます。
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