伝えると言うことは?

「本気度=臨場感?」というテーマで先日書きました。
http://nmk.blog4.fc2.com/blog-entry-4305.html
その関連で目に止まった記事です。

高田明氏「伝えたいパッションが伴わないと心には響かない」
「テレビではすごくテンションが高かったんですけれども、もうやめていますから、みなさん、あのテンションはあまり期待なさらないでください」

 講演の冒頭、温かみのある笑顔で語りかけ、ドッと聴衆の笑いを誘うのは、「ジャパネットたかた」創業者・高田明氏(68)だ。独得の甲高い声とハイテンションで繰り広げられるパワフルなセールストークで通販業界を席巻、地方の企業を全国区に押し上げた名物社長も、2015年1月に退任した。

 社長退任後も長崎・佐世保の本社から放送するテレビショッピングには出演をしていたが、今年1月に同社が創業30周年の節目を迎えるにあたり、22年間出続けた番組からも引退している。現在は会長にも顧問にも就かず、新しく立ち上げた会社を足場にして、講演など高田明個人としての活動をメインに全国を飛び回っている。

 講演は、月に平均10本ほどこなす。11月下旬は全国社会福祉協議会主催の席で、「夢持ち続け日々精進」をテーマに講演を行なった。原稿を作らず、現場で自分の中からわきあがる言葉を紡ぐのが高田氏のスタイル。その姿勢は番組出演時から、一貫している。

「純粋に“伝えたい”というパッションが伴わないと、聴く人の心には響かない。原稿を読むようでは、伝わらないんです。情熱を持って語ればテンションも昂ぶって声も大きくなるし、だじゃれも饒舌に飛び出す。

 綾小路きみまろさんのライブのようにドカンドカンと笑いや拍手が起こることもよくあるんですよ。でも僕ははしょって話すのが苦手で、伝えたいことを丸々語るには2時間ほしい。今日は60分だったので時間を意識してしまって、組み立てがあまりうまくいかなかった。自分の中では、不完全燃焼です」

 講演が始まって20分ほどで声を張り、例のハイテンションで語り始めた高田氏。その熱意に引き込まれて、会場の聴衆も問いかけに深く頷いていたのだが、あくまで自己評価は厳しい。

「伝えるために呼ばれているわけですから、自分の使命を感じて、自ずとテンションが高くなるのでしょうね。でも今日は70点。もう少し、自分自身が伝えかたを勉強したほうがいいと感じました。課題が残ったという意味ではありがたい経験だと思います」

◆番組で身振り手振りが多いのは“非言語”の力を知っているから

 そう語り、神妙な表情で視線を落とす。課題を頭の中で反芻しているのだろう。「伝える」ということに、これまでいかに向き合ってきたかがわかる。

 テレビショッピングを退き、現在はBSの『おさんぽジャパネット』にのみ出演している。地方創生をテーマに立ち上げた番組で、スタジオを飛び出して各地の生産者を訪ね、商品に込めた思いを伝える。これまで気仙沼、鯖江、弘前、今治などを巡り、10月には高田氏たっての希望で熊本を訪れた。

「生産者の努力や商品のすばらしさを地域から発信する術があれば、買ってもらえるものはたくさんある。地方創生はまさにそこだと考えています。

 熊本には震災で苦しんでいるかたがたくさんいらっしゃるので、その現状を全国の人にもっと伝えたい。“みなさん頑張っている”と伝える中で、熊本が何かのかたちで元気を出してくれたらいいなと。僕にできることが、こうして特産品を紹介することなんです」

 番組では辛子蓮根やお茶、あか牛、ワイン、オランダ揚げなどを紹介。生放送中もVTRの時間を使い、カメラが回る直前まで生産者に商品の背景をヒヤリングし、コメントに生かした。熊本の復興を願うその真摯な想いに、現場も自然と熱を帯びる。商品位置やカメラアングルも、高田氏自ら指示。どう語り、どう映せば、商品の魅力が伝わるのか、ぎりぎりまで模索する。

「テレビではカメラの角度なども全部影響するんです。伝えるとは、そういうこと。僕が番組で身振り手振りが多いのもそのためで、“非言語”の力というのはとても大きいんですよね」

 生き生きと現場を仕切る姿におなじみの高田社長健在と感じられるが、講演や生産者を訪ねて全国を回る中で実は、自身に変化もあったという。

「講演で色々なかたと出会って世の中にはこういう考えかたもあるのだと知り、地方にはこういう姿があると触れることで、今までとは違う景色が開けたんです。

 これまではトップとして自分がすべて決裁してきました。誰かにどうしますかと、お伺いをたててやってきた30年じゃない。伝える仕事をずっとしてきて、主観的に物事をみて修正していく力は自分の中に備わっていると思います。ですが客観的にみる力はどうか。新しい景色を通して、違う生きかたにも目が向きました」
続きは
 http://www.news-postseven.com/archives/20161211_472746.html

同じ12/16号の週刊ポストで30年続く高視聴TV番組「サンデイモーニング本番5秒前」もありました。
この番組には通常のTV番組には欠かせないものが存在しない。それは台本。
この番組には取り上げるニュースの順番を記した進行表はあるものの台本は存在しないのだ。

「事前に自分でメモも書きません。書いてしまうと、どの時点で言葉が死ぬんだよね。言葉の鮮度が落ちる。
だから本番直前にトイレに行ったときに、用を足しながら「この一週間で一番印象的だったのは・・・・・・を思い返してはっきり言葉にせず本番に挑みます。気の利いたことを言わなくとも視聴者に共感してもらえればいい」と関口宏氏。
事前に作り込み過ぎると鮮度が落ちる、この九考え方は「サンデイモーニングに通底しているスタンスだ。


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