人は誉められるとダメになる?

平幹二朗「とうとうこのときが来てしまいました」…蜷川幸雄さん告別式・弔辞全文
http://www.hochi.co.jp/entertainment/20160516-OHT1T50064.html

平幹二郎さんのセリフが実にわかりやすく聞きやすいと週刊誌の記事で読んで知っていました。
弔辞を聞いて、なるほどとビックリしました。
いい声で聞きやすく、スーッとこちらの身体に響いてきます。

この弔辞で40年間の付き合いの中で一度も誉めてもらえなかったと仰っています。
「人は誉めて伸ばす」という本がありましたが、逆に誉められるとダメになる場合があると聞きました。
聞いたときは、よくわかりませんでした。
たしかに、芸事と申しましょうか語りや朗読もそうだと今は思えるようになりました。

誉められると緊張が抜けるということがあります。
悪い意味でリラックスしてしまうと考えました。
それだけでなく、誉められたことで、それ以上に誉められたことに磨きを掛けようと言う気持ちが消えてしまうようです。

筆者のやっている語りグループで新人が入会すると、最初が一番上手にやれてそれから次第に落ちていくと現象があると書きました。
初めての台本・初めての会場で、実にうまくやられるのです。
そこで誉めるのですが、そこから徐々に落ちていくことが多いのです。

Aさんは、ことばの解釈が抜群に優れており、それを誉めました。
でも今はその味が消えています。
Bさん、80近い年齢でいい声がでいました。そして若いお姫様の声も実にすばらしく、それを誉めました。
今は、表現を工夫されているのですが、お腹の力が抜けて大きな声が出にくくなっています。
Cさん、明るくてきれいな声がでていました。
辛い場面もこれでやってしまうので注意しました。
そして渋い声も出るようになったのはいいのですが、明るいきれいな調子が消えてしまいました。
Dさん、声の大きさ・力強さでは一番のかたです。先日素晴らしい出来映えで誉めました。
次の稽古ではガタガタになりました。

蜷川さんが40年も誉めなかったのはこういう現象をよくご存知だったのでしょう。
「得意技は磨きを掛けるべし」誉める場面ではさらに厳しくやる場面なのかもしれません。
蜷川さんの灰皿を投げつけるほどの厳しい稽古も、つかこうへいさんのセリフをドンドン変えていくのも、緊張を維持していくため
とようやく頷くことができました。



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