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文明という見えない檻に閉じこめられた現代人

「遺伝子も腸の言いなり」のこと書いています。
「イヤー面白かった。
一気に読み終えてしまいました。」と書きました。
実に貴重な示唆をたくさん与えてくれます。

文明という見えない檻に閉じこめられた現代人

皆さんが動物園に行ったとき、クマやライオンなどの動物が、檻の中で同じところをグルグルと歩き続けている姿を見かけたことがあるかと思います。
実は、これは動物本来の習性でやっているのではなく、強迫神経症の一種である「常同症」または「常同行動」と呼ばれるもので、退屈、ストレス、不安、環境の変化などの精神的な原因で発生すると見なされています。動物園の動物も、人間と同じようにストレス社会に生きているのです。

ところで動物園の動物は野生動物より寿命がが短くなります。動物園での飼育は清潔で食料も豊富で、野生より生活条件が良いにもかかわらず、寿命が短くなるのです。たとえば野生のアフリカ象の平均寿命は56歳ですが、動物園で生まれた象は17歳と極端に短くなります。これは何故でしょうか。
それは、檻に囲まれた生活が、身体と心に悪影響を与えるからです。
先に述べたように、私たち人間の祖先は、農耕開始から定住生活をするようになって貧富の差ができはじめ、支配階級と被支配階級ができました。時間に余裕のある支配階級が、より便利で快適な社会をつくりあげたのです。

しかし、それは動物園で人工的に物質的な豊かさと快適さを提供しているのと同じなのです。
動物園の中で、出来るだけ自然生息環境を忠実に再現しようと奮闘しても、動物が野生で体験するような刺激や、本能を発揮できる機会を与えることは非常に難しいのです。
動物園のような人工的に豊かである社会にどっぷり浸かってしまった現代人は、ニューギニア高地人やダヤックゾク族とは違って、文明という見えない檻の中に閉じこめられた「家畜」になってしまったのです。
先に記したシーナ・アイエンガー教授は、著書「選択の科学」の中で次のような話をしています。

これ以上ないというほど贅沢なホテルを想像してほしい。
朝昼晩と豪華な食事が用意されています。昼間はプールサイドのラウンジで過ごしてもよし、美容施術を受けるもよし、夜にはキングサイズのベットでで、羽根枕と織り密度の高い柔らかなシーツにくるまれて眠りをむさぼる。
にこやかなスタッフがいつも控えていて、どんな要望にも喜んで応えてくれる。
その上、ホテルでは最先端の医療サービスが受けられる。
家族ずれでやってきて、新しい出会いを楽しんでもいいし、一人で訪れて魅力的な男女の中から特別な誰かを捜すのもいい。
そして、なんといっても最高なのは、すべて無料だということだ。
だが一つだけ、ちょっとした条件がある。
チエックインしたが最後、永久に出られない。
アイオエンガー教授は、1980年代から飼育環境を快適にした動物園の建設と、その中に閉じこめられた動物のたとえとしてこの話をしています。しかし、、これは文明社会に飼い慣らされ、家畜化されつつある現代人にも、そのまま当てはまるのではないでしょうか。




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