日本の交通機関は極めて正確に運行されている。1時間や2時間遅れても当たり前という国もあると聞く。日本人は10分も遅れるとイライラしはじめる。
程度の差はあれ、時間どおりに運行されるものと考えられている。何もなかった時空に時と場所を設定したということである。
人の決意・決断、思考・観察・迷い等々は時空を切り分けるものだ。交通機関の時間設定に似ている。それらはことばや文字によってなされる。「ことばや文字は呪である」といったのは白川靜氏である。呪とは集合意識といいかえてもいいだろう。
合気の稽古をやっていると回を重ねるほどに、みな敏感になってくる。これは合気道をやっているときはなかった。ここの稽古が勝れているからであろう。相手と手を合わせていると相手の状態がわかるようになってくる。
こっちが今だと決断すれば時空が変わり呪が働きだす。それは相手も瞬時にキャッチする。したがって技の利きが悪くなりブロックされることになる。
意識化は固定化することであり見の目につながる。何も考えない・何もしないで動けばいいのだがいつも逆のことをやっている。
決めれば縛られる。意識すれば固定化する。決めなければ自由である。決めてもいい・意識してもいい、それを別体として切り離せればいい。
