
今、一冊の本が手元にある。「かんたん自律神経健康法」PHP研究所から出ている。
出版は2年前である。買ったけどあまり読んでいなかった。
著者は神経内科専門の医師である。利き手・利き足療法で体調がみるみる回復、あらゆる病因はゆがんだ体軸にあったと表紙と帯にある。
通常は身体の前面を中心に診察するがこの医師は背中と頸で診察をする由。
長年の自律神経疾患の患者さんを診察した結果、背中に顔以外の全身の臓器と対応する領域があり。側頸部には眼や鼻・歯に対応する部位があるという。
喘息だと右肩胛骨内側、狭心症だと左肩胛骨内側が発作中非常にこっており、症状の回復とともにやわらかくなるといっている。また右目に症状があれば右首筋中央部にコリがあるという。
そしてこれらのコリは利き手・利き足の使いすぎが原因と見ているらしい。そして利き足と非利き足にかかる体重比を6対4にすれば症状が劇的に改善されるとしている。
利き手はわかりやすいが利き足はわかりにくい。重心で見た方がいいのではないかと考えている。これだと筆者は右前重心であり右足が利き足とみている。右足を使っているとき、身体を支えているのは左足である。
筆者はボデイトークで心理的な影響でコリが生ずることを学んだ。
手技療法で身体の歪みが痛み・コリの原因になることを知った。
季節的な変動で身体がゆがむということも知っている。
普段の姿勢と歩き方が身体のバランスを維持していくために重要ですよといっている。
この利き足・利き手の理論は大変面白い。

ミクシイに書いた紹介文である。
著者は小関智弘氏、51年に渉る旋盤工のキャリヤがあり1977年ごろから作家活動を始めたという。文章は読みやすくさすがである。日本のものづくりの原点、職人の心意気が伝わってくる。
紹介文
「本はなるべく買わないようにしている。
だが買ってしまった。
買っても一気読みする本は少ない。
だが一気読みしてしまった。
1996年アトランタ
2000年シドニー
2004年アテネ
のオリンピックで日本製の砲丸が金銀銅メタルを独占した。
バルセロナでは32個納めた。その内の半分は練習で使われる。ところがその16個がすべて紛失したという。連絡があり、また16個送った。競技が終わったらその16もなくなっていたという。そのヒミツは?」
他にも面白い商品が紹介されている。偽札判定用のボールペン、100万台も売れた黒板ふきクリーナー、スピードを上げていくとハンドルが安定してくる折りたたみ式の自転車YS-11、自然乾燥をしたギター材にじっくりと音楽を聴かせて作られるギターなどが紹介されている。
最初の砲丸に戻す。単なる鉄の球にすぎない。国際規格直径110〜130ミリ、重量7,265〜7,285キログラムと決められている。実際に作ると重量と直径が一致しない。鋳物製の砲丸は残り湯にちかずくに従って重くなる。同じ湯から作られた150個の砲丸の比重が全部違うという。
一つの砲丸であっても固い部分とやわらかい部分がある。それを削るときの音で聞き分けてウンと固い部分は余計に削るようにした。一つの球の中に比重が高い部分と低い部分があるということは、球の重心と球の中心が同じではない。
それをピタリと合うように削って上げるのだという。重心と中心が合っていないと真っ直ぐに投げたはず砲丸が弧を描き距離が伸びない。その差が数十センチから1メートルにも及ぶとか。数値制御のNC旋盤で削ると70%が不良品いわゆるおシャカになってしまう由である。